なつやまぐらし! 2日目
どうも、金曜日の放課後、反省会を以て文化委員の仕事がようやく終わったKumaichiです。
クラスのみんなからは相手にされませんでしたが、教室内外の装飾・食券の発券・クラスメイトのミス処理・備品の整理に至るまで、結構頑張ったんですよ? クラスのみんなからは相手にされませんでしたが。
本題です。
朝です。スマホに入れておいたjubeatの曲、PRANAで起こされました。
jubeatガチ勢の先輩はイントロで目を覚まし、曲が盛り上がるところで体を起こし、Aメロに入った途端jubeatの機械を叩きはじめました。もちろん、テント内にjubeatは設置してないので、あくまでエアーです。
ちなみに、時刻はサンジハン!!……の、1時間前。つまり、ニジハン!!です(
最近は生活リズムが崩れ、この時刻に寝ることもしばしば……。
ほとんど明かりがないので、頭に装着したLEDヘッドランプだけが頼りです。
朝ごはんは、サンドイッチとコーンスープ、それから持参した甘酒です。
ねぼすけ(本来起床は3時なので、寝坊ではない)な顧問の先生にはマヨネーズを大量にぶっかけた物を用意するという、嫌がらせをしました((
さて、右はいつものポリタンですが、左は知らない子ですね。
左のやつは、共同ポリタンと言い、緊急時に備えて予め確保しておく分の水です。
基本的にタンク一杯に水を入れるため、クッソ重いです。おまけに、今回渡されたのは3Lのポリタン。満タンにしたら、共同装備では一番重い6㎏を持つことになってしまいますw
まぁ、それはさすがにキツいので、他の共ポリ装備者と同様2Lまで入れることにしました。それでも共同装備は5kgと、重さは1位タイ。さらに着替えや雨具やシュラフといった個人装備も持つので、大体15~18㎏持つことになっていたと思います……。
さて、日も出てきました。
正面に見えるピーク、あれが中間目的地である燕岳(ツバクロダケ:2763m)……ではなく、そのさらに向こう側にあるそうです。とにかく、ここからは見えないところが今日の中間目的地です。もう一度言います、中間目的地です(
今日はここ、中房温泉(1462m)から日本三大急登とも呼ばれる合戦尾根を登り、燕山荘へ。そこから軽装で燕岳にピストンをかけた後、常念山脈の尾根を南下。大天井岳(オテンショウダケもしくはダイテンジョウダケ:2922m)に近い大天荘がゴールとなります。
5:00 いよいよ、登山行動開始です。
始まって早々、急な坂が現れます( )
おっ、これは……w
合戦尾根の途中にある合戦小屋へのロープーウェーです。ただし、物資の輸送に限ります。
僅かな機械成分に心がぴょんぴょんしたところで、さらに先に進みます。
第3ベンチで休憩中、木々の隙間から遠くの山々を望む。
あの山、なんて名前でしょうか? 出発しますよ。
7:47 合戦小屋に到着です(早
いやだって、樹林帯って周り見えないから暇なんだよ。暇じゃないけど。
クリーム玄米ブラン(黒蜜きな粉味)で小腹を満たします。
ロープーウェーの終点です。ここは燕山荘までもうひと頑張りする前の休憩所として賑わいます。2350m地点にあるので、初心者の高度順化にも利用されます。
20㎏を超える荷物を背負った副部長の先輩が相当きつそうだったので、ちょっと長めの休憩を取ります。
ここで人気なのが、スイカ
値段はお高めですが、もうひと頑張りを前にちょっと元気を補充したい……なんて方におすすめ。登山は体力と精神力が大事。心身ともにベストコンディションを保つのがカギです☆
下に、合戦小屋公式ホームページへのリンクを貼っておくので、登山の際の参考にどうぞ(^^)
8:02 合戦小屋を後にします。
だんだん高い木も少なくなってきます。
下界が見えますね……。
木々の向こうに、槍ヶ岳が見えました。右側のちょこんととんがったピークが、通称“小槍”。そう、「あーるーぷーすーいちまんじゃーく、こーやーりーのーうーえで」の、小槍です。
一万尺というと、一尺が33.3cmですからその1万倍。電卓を使って計算したところ、333000cmです。mに直すと3330m。ここ、北アルプス最高峰の奥穂高岳が3190mなので、誤差はあれどもきっとそれを指しているのでしょう。
にしても、あの上でアルペン踊りをする気にはなれませんね。きっと作詞者はマジキチ登山家だったんでしょう((氏
緑が多い常念山脈と、岩肌むき出しで残雪もある穂高連峰。どちらの方が厳しい環境かは言わずともわかるかと思います。
んで、左端のちょこんと立つ小屋が大天荘です。遠いですね。
登山道の脇は緑がいっぱい。樹林帯もある意味緑がいっぱいでしたが、日光を浴びる小さな植物たちが風に揺れている……そんな風景が好きなんです。
8:57 燕山荘に到着です。
稜線上に見える山が燕岳です。
メインザックを降ろし、9:10。サブザックで登山行動開始です。
穂高連峰の山々。と言っても、槍穂のように有名な山は写っていませんw
ころころとした砂利には、ぽつぽつとコマクサが咲いています。
写真だけ見ると険しい山のようですが、それほどきつくはありませんでした。
他の登山客を見ると、水筒だけ・カメラだけを持ってひょいひょい登っていく人もいましたw
9:37 燕岳頂上に到着。「アルプスの散歩道」という名前がついているだけあって、あっという間に着きました。
顧問の先生に撮ってもらいました♪にしても人が多い……
9:47 人も増えてきたので、さっさと降ります
斜面にそびえる岩。よく見ると、何かの動物に見えてきませんか?
イルカに見えたらいいなぁ( )
この岩は、イルカ岩と言う名前がついています。ほかにも、メガネ岩やカエル岩もあった気がします。
足元の砂利は花崗岩が砕けたもの。コマクサやハイマツは、この上に浅~く根を張って生きています。保水性はあまり良くなさそうですが、それでも生きちゃうあたりに生命力を感じます。
自分でも何がしたかったのかよくわからない画像( )
10:16 燕山荘まで戻ってきました。ここからまたフルザックです。
カロリーメイトはご覧のようにパンパン。もうこれ一種のネタになってきてるw
10:30 燕山荘を出発、大天荘へ向かいます。
きれいな景色ですが、ここで事件は起きました。
綺麗な景色で浮かれたのか、それとも疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突……しませんでした。
そのかわり、1度目は岩場の段差を降りる際に足を滑らせて、右手のひらに深さ1mm、長さ3㎝ほどの切り傷を。その数分後、テンパったせいで何もないところで足をもつらせて顔面からコケて、額・鼻先などの数か所にかすり傷を負いました。
隊の足を引っ張ってしまって申し訳ない気持ち。手や顔から感じる痛み。自分自身への怒り、呆れ。訳わかんなくなって、一粒二粒、涙を流しました。
疲れていると捉えられ、顧問の先生の直後を歩きました。その最中でも、「自分は平気だ。こんなに心配される必要はない」と思っていました。つまり、自分を過信し、慢心していたんですね。
そのことには、すぐに気づきました。また、自分自身が情けなく思えて泣いてしまいました。
ちょうど、最後尾を歩くもう一人の先生がバテてきたこともあって、早めに休憩を取ることになりました。
空 は あ ん な に 青 い の に (欝)
山に来てまで艦これネタを思い浮かぶっていったい何なんでしょうね(呆)
急に、楽しみだった山行が地獄のように感じられました。「帰りたい」そんな感情が湧きあがっては理性でかき消され、また湧き上がってきました。
顧問の先生が声をかけ、隊はまた動き出します。
好きな歌を口ずさみながら、私も歩き出します。
オールオーヴァーという曲です。
どこか遠く聞こえてくるの 聞き馴染んだ音や言葉が 大好きなあの場所がほら 力くれるよ
ふと思い浮かんだのは、大好きな地元、船橋の風景。あそこに帰るなら、今は歩こう。
そう思い、涙をぬぐって、前と足元を見ながら歩いて行きました。
だんだん、私の顔に笑顔が増えていきました。
最初はぎこちない作り笑顔。
それは次第に自然な笑顔に。
んで、そこでやめておけばよかったのに、だんだんマジキチの笑顔に変わっていきます(
そんなわけで、長時間休憩の間にこんなバカなことやったりしましたね、ハイ。
正気を取り戻したのち、こんな急なところを通ったり、
今まで通ってきた稜線を振り返ったりしました。
うわ、燕山荘遠い( )
燕岳はもっと遠い( )
そして14:20 ようやく大天荘に到着です。
なんと、三ツ矢サイダーが売ってました。確か値段は300円ほどだったかと( )
大抵、山小屋への物資はヘリコプターで上から運んでくるのですが、輸送コストがハンパないんですよね。なのでどうしても値段が高くなってしまいます。
この後、気力の残っている人たちで小屋の後ろにある大天井山山頂へ。
ほんの15分で着いちゃいました( )
私の後ろに伸びる稜線が、明日通るところです。
稜線のずーっと先に見えるあの山が常念岳。明日の目玉はここへの登山でしょうかね。
あいにく、槍穂は雲によって山頂付近が見えませんでした。
ここで、私の体に異変が。
頭が痛くなってきました…………あれ、これって高山病?
とりあえず、小屋まで戻ります。
夕食の準備をしている間にも、どんどん頭痛はひどくなっていきます。
夕食は肉みそキャベツとオニオンスープ。頭痛がひどすぎて写真はありません。
稜線上にあるこの山小屋や幕営地は風が強いので、日が傾くにつれて体感温度が一気に下がります。
そしてとうとう、まともに片づけも手伝わないままテント内へ。寝袋にくるまってずっと唸っていました。
トイレに行く際、ガスってきたので何とかカメラを取りだし1枚。
そしてトイレから戻ってくると……。
もう、言葉は要りませんでした。
あえて言い表すなら。「ここまで登って来てよかったと思える風景」でしょうか。
絶景とか、そんな言葉さえ安っぽく感じられるような、そんな風景です。
ですが、この写真は所詮カメラ越しの風景です。肉眼で見る風景、それはこれらの写真の比ではない。それだけ言っておこうと思います。
相変わらず頭痛はひどいままでしたが、素晴らしい風景が見れました。
テントの中で、また男子トークです。
今夜の議題は、「何を(自主規制)の(自主規制)にするか」ということ。
アニメなどにさほど興味のない先輩2名は、ネットで(自主規制)を見たりしているとのこと。
アニメ大好き、艦娘とケッコンしたい私と先輩1名は、ネットで漁ってきた(自主規制)や(自主規制)、さらに(自主規制)など、バリエーション豊富です。
そんなことを話しているうちに、眠りに落ちていきました。
と思ったら、目が覚めました。
風が強すぎてテントが揺れまくっているからですね。
また寝ます。
と思ったら、目が覚めました。
風が強すぎてテントが揺れまくっているからですね。
また寝ます。
そんなことを朝まで繰り返していました( )
この日の歩数はご覧のとおり。3万歩弱歩くことなんてなかなかありませんから、結構新鮮です。
それと、消費カロリーはあくまで歩数から割り出した目安です。実際には20㎏弱の荷物を背負って勾配のある道をアップダウンしているため、もっと多くのカロリーを消費します。
一説には、登山行動1日当たり、5000kcal消費するとも言われています。
山では3食のほかに、間食もちょこちょこ挟むのですが、それでも足りないかと思います∩(´;ヮ;`)∩
次回はひたすら稜線歩きの回です。日本百名山に登ったり、あの鳥に遭遇したり!!
そして驚きの出会いもある回となります。こうご期待!!
それでは、また次回。